そもそも「LDK」って?
間取り図に表現されている「LDK」の文字。それぞれ、「L」はリビング(居間)、「D」はダイニング(食堂)、「K」がキッチン(台所)を意味しています。一口に「LDK」といってもさまざまなタイプがあり、その配置によって、使いやすさ、過ごしやすさなどの印象が変わってきます。
LDKにはどんな形があるのか、代表的なタイプや、それぞれのメリット・デメリットなどを見ていきましょう。
一体感のある「縦長タイプ」
リビング・ダイニング・キッチンを直線状に配置するのが、縦長タイプのLDK。LDK全体が長方形の一体的な配置になっていて、空間が広く見えます。キッチンに立って調理をしている時にも、ぱっと見て室内の様子を把握できるのが縦長タイプのよいところ。ダイニングとリビングの境目がなく、家具レイアウトの自由度が高いプランです。
例えば、8人掛けの大きなダイニングテーブルを置いてダイニングスペースを広く使ったり、反対にダイニングテーブルをコンパクトにしてリビングを広くするなど、ダイニングとリビングの型にはめない使い方ができます。逆に言えば、ダイニングとリビングの境目がないので、各スペースを分けたいと思う方には使いずらいかもしれませんね。
同じ縦長タイプでも、隣り合う和室の配置によって、面する庭が変わるパターンもあります。リビングの向こう側に庭がある形や、リビングの奥に和室があって、側面に庭がくるなど。敷地の形状や方角によって、同じ縦型リビングでも様々な配置があります。
空間に一体感のある「縦長タイプ」。対面キッチンであれば、リビングにお客様がいても、キッチン側が見えにくいので、少しくらいキッチンの手元が散らかってても大丈夫(笑)
動線のよい「L字型タイプ」
キッチン・ダイニング・リビングを、「L」字型に並べて配置するのが「L字型タイプ」のLDK。一般的には、キッチンとダイニングが並び、ダイニングの横にリビングが配置されたタイプになります。ダイニングのスペースが限られるので、ダイニングテーブルの大きさなどは制約されるものの、リビングとダイニングのスペースを区切りたい方にとっては、使いやすい配置かもしれません。キッチンからリビングに移動する距離も縦長タイプのLDKと比べて短くなるので、動線重視の方にはオススメのタイプです。
動線がよい「L字型タイプ」のプラン例。リビングが家全体の中心になるパターンが多いです。
キッチンで家事をしているときも、リビングや、その向こう側にある和室まで目が届きやすいので、例えば、お子さんを和室で昼寝させながら料理する時などに安心なプランでもありますね。
区切りがきっちり、「ゾーニング型タイプ」
キッチンダイニングスペースと、リビングスペースの接面をずらし、くぼみが2か所あるタイプ。このタイプには、ダイニングの前には、和室があり(和室は引き戸があり)、DK・L・和室が、それぞれにきちんと区切られるのがこのタイプです。リビングは、L字タイプよりスペースが明確に分けられているため、個室感もありますね。キッチンからは、和室を含め、室内全体に目が行き届くので、小さいお子さんがいる家庭にもよいプランと言えます。
それぞれのスペースの区切りが明確なゾーニング型タイプ。キッチンが奥の方にあって独立感があり、来客時などキッチンを見られたくないという方にはおススメですね。
個々のスペースが独立してるので、狭く見えるのではないか?と思う方もいるかもしれませんが、実はその逆で、LDK+和室の、端から端までの対角線の距離が長く奥行きがあって、特にキッチン側からみると、部屋全体が広く見えますね。
以上、代表的な3つのLDKのタイプを紹介しました。同じようなプランでも、リビングに階段がある、なしのプランや、キッチンの横や後ろにサニタリースペースがあったりなど、家全体でプランを見渡すと、この3つに限らず、いろいろなパターンがあります。
間取り図を見ながら、そこで暮らすイメージをして、自分たちのライフスタイルにぴったりの間取りを見つけたいものですね!