あんしんに包まれて眠る子どもの寝顔をいつまでも見ていたい。
地震にも、台風にも、夏の暑さや冬の厳しい寒さにも負けない強さで、その眠りを守ってくれる家。
「この家を選んでよかった。」
そういわれる にしてつホームでありたい。
その一言のために、私たちは決して手を緩めることなく品質の向上に務めています。
力強い優しさの中で育つ「あんしん」をその眠りを、私たちの糧として。
長期優良住宅の認定制度は、「つくっては壊す」スクラップ&ビルド型の社会から、「いいものを作って、きちんと手入れをして長く大切に使う」ストック活用型社会への転換をビジョンに、2008年よりスタートしました。認定には右表の基準を満たしていることが必要ですが、にしてつホームでは基準以上の性能を目標に、より一層の改善・改良に努めています。
世界で発生しているマグニチュード6以上の地震の約20%が日本周辺で発生していることをご存知でしょうか。こうした事実を踏まえると、日本の住宅は常に大地震の脅威にさらされていると実感できます。 にしてつホームは耐震等級3を取得しており、これは震度6強から7に相当する揺れ(東京を想定した場合)に襲われても倒壊しない強度を有していることを表しています。学校や病院、消防署・警察署などの防災拠点となる施設の耐震等級は2以上と定められていますので、これに準じるもしくは上回る耐震性を備えていることになります。
にしてつホームでは、地盤検査の実施後、ベタ基礎の採用、15㎝ピッチ(長期優良住宅基準では20㎝以下)の密な配筋を施工して、強固な基礎を実現しています。
建物の荷重を面全体で支えるため、不同沈下を起こしにくい安定した構造となります。
ベース部分の配筋を15㎝ピッチで密に組み、強固な基礎を実現しています。
床下全面に厚さ15㎝以上の鉄筋コンクリートを打設し、基礎全体を一体化した信頼性の高い構造です。
基礎と建物の連結を強化するホールダウン金物で確かな構造強度を実現しています(強度計算による)。
記憶に新しい熊本地震(2016年4月)では、震度7の本震・余震が2度記録されました。耐震を考える時、一度の揺れに耐えても繰り返す余震で被害が進むことを考えておくことが大切です。ツーバイフォー住宅のモノコック構造は繰り返し襲ってくる揺れにも有効であることが実証されています。
2011年3月に発生した東日本大震災は、マグニチュード9、最大震度7、宮城・福島・茨木・栃木の4県36市町村で震度6強を観測した日本周辺における観測史上最大の地震でした。(一社)日本ツーバイフォー建築協会では、震災直後の被災エリア(仙台市・石巻市など)でツーバイフォー住宅に住む20,772世帯を対象に調査を実施しています。 その結果、津波や地盤変状に伴う全・半壊が見られたものの、振動に伴う被害はほとんどが一部損壊程度にとどまり、多少の被害もしくは被害なしの回答が94.5%と報告されており、ツーバイフォー住宅の耐震性を裏付けました。
一年中快適に過ごせる住宅にするためには、冷暖房器具の性能を向上させることも大切ですが、構造躯体の断熱化などに十分な工夫が施されていることが大切です。断熱等性能等級とは、構造躯体の断熱・気密化、冬場の日光の取り入れ・夏場の遮蔽対策など、住宅本体の効果について評価されるもので、同時に結露の発生を抑えるための対策についても評価されます。等級が上がるほど、エネルギー効率に優れた対策が講じられていることを表しています。
外に面した壁内、小屋裏の天井裏、2階床下には繊維系断熱材を採用しています。断熱材は防湿シートで覆われており、劣化の原因となる湿気の進入を防ぐとともに、住宅そのものの気密性も高めています。また、床下には薄くて断熱性に優れたA種フェノールフォーム保温板3種1号を採用しており、壁・床・天井、すべての面を覆う断熱構造が、季節を問わず快適に過ごせる室内環境を提供します。
床下/A種フェノールフォーム保温板3種1号
壁/繊維系断熱材
日光の直射を受ける外壁や屋根はその内側に熱を溜めやすくなり、特に夏場の小屋裏は、60度〜70度もの高温となるため、換気口や通気層を設けて熱気を逃がし、こもりにくくしています。
すべての窓には太陽の日射熱を50%以上カットして、冬は暖房熱を逃さないアルゴンガス入りLow-E複層ガラスを採用しています。
※一部窓は対象外となります。
室内側のサッシは断熱性に優れた樹脂を、屋外側には耐久性に優れたアルミを使用したハイブリッド型のサッシを採用しています。
窓ガラスの隅っこをよく見ると、Low-Eガラスを証明する封印が施されており、窓の性能を確認できます。
にしてつホームでは、庭やバルコニーに面した掃き出し窓以外の窓には、たてすべり窓を多く採用しています。その理由は、気密性に優れていることと、ウインドキャッチャー効果によって室内の通風が向上するためです。空調機器に頼るのではなく、屋外の心地よい風を取り込んで快適に過ごすパッシブデザインを省エネに生かしています。
たてすべり窓
窓形状で効果的に通風と採光をコントロールできます。
劣化対策等級では、主要な構造躯体に使用されている材料に対して、水分や湿気による木材の腐朽やシロアリの被害を軽減するための対策として、通気・換気などの構法上の工夫や高耐久材料(木材・コンクリートなど)の選択などが評価対象です。にしてつホームでは、3世代(概ね75年〜90年)まで、大規模な改修工事を必要としない劣化対策等級の最高等級3を取得しています。
木造住宅を痛める(劣化させる)主な原因は、木を好む腐朽菌とシロアリです。腐朽菌は木材中の水分を分解し腐らせ、シロアリは木材に巣食うことで劣化を早めます。にしてつホームでは、含水率の少ないJIS規格の木材の採用をはじめ、徹底した湿気対策を行うことで建物躯体の劣化防止に努めています。
劣化対策等級3の認定基準の床下空間の有効高さは33cmに対してにしてつホームは39cmを確保し、湿気がこもりにくく、点検しやすい構造としています。
基礎パッキン
特殊構造の換気スリットと防鼠材(先端シボリ)で、床下の湿気を効率よく排出します。
基礎の配筋・コンクリート打設前に、地面からの湿気の上昇を防止する防湿フィルムを敷設しています。
外壁の内側には空気の通り道となる隙間を設けており、軒裏にも換気口を設けて壁内や屋根裏の通気性を高め、湿気がこもりにくい構造としています。
キッチンや洗面室・浴室を設置することが多い1階の床には2ヶ所の点検口を設けています。また点検口は床下収納を兼ね ています。2階の天井には小屋裏の点検口を設けて、劣化状況を点検しやすくしています。
キッチンの床下点検口(平時)
キッチンの床下点検口(収納)
キッチンの床下点検口(点検時)
洗面室の点検口(点検時)
小屋裏点検口(2階天井部)
にしてつホームでは、基礎と構造材が直接接しないように樹脂製・防鼠機能付きのパッキンを施工し、基礎と土台が接しないシロアリ対策を講じています。また地面(GL)から1mの高さまで防腐・防蟻剤を塗布することで、万が一の侵入に備えています。
時間の経過とともに、汚れや表面のひび割れが目立ってくる基礎の露出面には、弾性塗料「ハウスシューズ」を施工して、耐候性を強化すると共にデザイン性を高めています。
給排水・給湯管・ガス管などの配管は、万が一漏れてしまうと建物の強度を損ねたり重大な事故に繋がりかねない設備ですが、床下や内外装で隠されてしまうことが多いため、あらかじめメンテナンスが容易にできるしくみを整えておく必要があります。建物を傷めずにメンテナンスを行える仕組みを備えているかを評価したのが維持管理対策等級です。
配管には耐熱性に優れ錆や腐食や結露の心配がない樹脂管を採用しています。さらにキッチンと洗面室には点検口を設けて、定期点検やメンテナンスが容易に行えるように工夫しています。
キッチンの点検口
洗面室の点検口
耐熱性を備え、腐食や結露しにくい樹脂管を採用
青は水、ピンクは温水、緑は床暖房用温水配管
排水管を直接基礎部分のコンクリートに埋め込まず、あらかじめ排水管の設置スペースを確保した「さや管スリーブ」を採用しています。将来排水管の取り替えが必要になった場合には、基礎を痛めることなく、容易に工事ができます。
基礎コンクリートに排水管を埋め込んでしまうと取り替えの時、コンクリートを壊さないと取り替えできません。
あらかじめ基礎のコンクリートに排水管の設置スペースを確保し、配管しています。
耐風等級とは、過去に上陸した最大級の台風を基準に、壊れにくさと倒壊しにくさを表しています。最高等級の2とは、瞬間最大風速54m/sの暴風にさらされても壊れない、同じく60m/sの暴風でも倒壊しない住宅であることを示します。にしてつホームでは、その性能に加えてさまざまな「備え」を加えることで、より以上のあんしん提供をめざしています。
地球温暖化に伴って年々大型化する台風に対して、頑丈なモノコック構造が暴風の力を面で受け止め、躯体全体に分散します。屋根を押し上げるあおり風に対しては、吹き飛ばされないように「ハリケーンタイ」と呼ばれるあおり止め金具でしっかり固定し備えています。
暴風だけでなく、1階の掃き出し窓を守るシャッター雨戸を標準で採用。豪雨時の排水や暴風による小屋裏への雨水の浸入防止対策など、多面的に備えています。
省令準耐火構造の住宅とは、建築基準法の準防火性能を持つ構造として、住宅金融支援機構が定める基準に適合する住宅を指します。具体的には「外部からの延焼防止」「各室の防火」「他室への延焼遅延」といった条件を満たしていることが必要で、火災保険料が安くなる経済メリットも生まれます。
木は燃えやすいイメージがありますが、ある程度の太さや厚みのある場合、表面が燃えても内部まで進行するのに時間がかかるため、強度が低下しにくい性質を持っています。 一方火に強いイメージがある鉄は、700〜950度に達するといわれる火災時に、550度を超えると急速に強度が低下することが明らかになっており、木材は燃え尽きることを遅らせることで、鉄よりも強度を保つことがこの実験で実証されています。
にしてつホームでは、床や壁の枠組材が火の通り道を塞いだり、各部屋の壁や天井に張った石こうボードと断熱材が延焼を遅らせるなど、二重三重の防火機能を持つ「ファイヤーストップ構造」となっています。さらに壁の「切れ目」となるスイッチや埋め込み照明にも延焼防止タイプを採用するなど、さまざまな工夫を組み込んで、省令準耐火構造の条件を満たしています。
●軒裏の通気口
火災時には通気口内の特殊発泡剤が炎や熱気を遮断し、隣地からの延焼(もらい火)を防ぎます。
音とは空気の振動で伝わるため、気密性能に優れたモノコック構造の住宅は、遮音性に優れているといえます。ただ、その例外となるのが窓などの開口部。にしてつホームでは複層ガラスを標準としているため、高い遮音性を有していますが、さらにその性能を高められるように務めています。
たてすべり窓はドアのように軸を回転させて開閉するため、隙間ができにくく気密性が高くなります。にしてつホームでは、出入りできる掃き出し窓以外の窓は、たてすべり窓を多く採用し、より一層の遮音性を獲得しています。
デザイン性にも優れた たてすべり窓
サッシの遮音性能(JIS規格) | 等級なし | T1(にしてつホームの遮音性能) |
---|---|---|
500Hz以上の遮音性能 | 15dB程度の低減性能 | 25dB程度の低減性能 |
性能表示(音環境) | 等級1 | 等級2 |
たてすべり窓はドアのように軸を回転させて開閉するため、隙間ができにくく気密性が高くなります。にしてつホームでは、出入りできる掃き出し窓以外の窓は、たてすべり窓を多く採用し、より一層の遮音性を獲得しています。
網戸の糸を従来型より細く、網目を20%小さくした網戸を採用することで、 防虫性はもちろん、眺望性や通気性も向上し、お掃除もしやすくなっています。
※物件によって仕様・設備・構造が異なる場合があります。詳しくは係員にお尋ねください。